■背景
夏頃から秋葉原にFM音源伝説というガチャが出現し、話題となっています。
参考:往年のFM音源チップをガチャガチャで販売開始(秋葉原ラジデパ)
これはガチャガチャの中に本物のFM音源チップを入れて販売しているものです。(さすが秋葉原ですね。)
という訳で、先日僕も東京に行く機会があったのでプレイしてみました。7回プレイしての収穫は以下の通りでした。
・YM2151
・YM2414
・YM3812
・YMF288
・YM2610B
・YM2608
・YM3012(YMシリーズ専用のDAC)
ダブりなく、なかなかでした。ただ、一つだけ、YM2612が出なかったのが心残り。
■動かしてみる(1)
せっかく取ったので飾ってコレクションしておくだけではもったいない。やはり端くれとはいえ、エンジニアたるもの動かしてみたくなります。
そこで、今回取れた中でYM2151(OPM)を選んで動かしてみます。YM2151を選んだ理由は以下の通りです。
・動作させるための周辺回路が比較的簡単で、webに資料が豊富
・制御ソフトウェアも比較的簡単
・昔、PCに内蔵された音源のため曲データが豊富
お店のお話ではジャンク扱いとの事で、動作の保証は無いとのです。ピンをよくよく見てみると、半田で濡れた跡があります。よく考えたら当たり前ですが、取り外し品のようです。
■動かしてみる(2)
以前、これ系のオフ会でお会いした事のある方が、ArduinoでYM2151チップを鳴らすシールドを作成されていたので、今回はその回路と制御ソフトを利用させていただきました。
YM2151 shield:http://www.ooishoo.org/?page_id=15
ブレッドボードを利用してサクッと組んでみました。左側の青緑の基板が音源チップ制御用のArduinoボードです。
全体像です。左のMacbookから真ん中のArduinoボードに、USB経由で曲データとYM2151の制御プログラムを転送して音楽の再生を行います。再生中、MacbookはUSBで電源供給のみで、曲データの再生はArduinoボード単体で行います。
Arduinoに制御ソフトと曲データを転送し、恐る恐る電源を入れたところ見事音が出ました!実際に鳴らした動画はこちら↓
ガチャで取ったFM音源チップから音が出た - YouTube
今回、上の動画で鳴らした曲データはtappy氏作成のデータを使用させていただきました。
三角派:http://sankakuha.web.fc2.com/
@tappy:https://twitter.com/tappy
■という訳で
見事、本物のYM2151から音が出ました。今回とれたチップが実際に動く事がわかったので、俄然やる気が出てきました。
つづく。