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OMNI-A5を改造

と言う訳で、早速改造してみた。
こういう事はやる気があるうちにやってしまわないと、いつまでも放置プレイになるのがいつものパターンなので。

1.分解します
底面の4本のネジを外すと上下が分離します。

2.基盤を取り出します
内部には3枚の基盤があるので、半田ごてを入れられるように基盤を取り出します。

3.目的の部品を交換します。
まずプリアンプ+LPFの基盤に手を入れます。写真は部品交換済みの基盤↓

オペアンプとR15と書かれている抵抗を元の1.2KΩから5KΩに交換します。これでこの回路のカットオフ周波数が70Hzから30Hzに下がります。(手持ちに5KΩが無かったので10KΩを2本並列にしています)
写真中央のオペアンプを元のNJM4565から手持ちのNJM2068に交換。あとから楽に交換出来るようにソケットにしておきました。個人的にはフィルタ用途なら4580系のオペアンプが音がカッチリするので好き、プリアンプ用途なら5532系の上まで伸びて全体的にしなやかな音が好みです。これより高いオペアンプは使うと負けだと思ってる。(安いオペアンプでどれだけ鳴らせるか?が腕の見せ所だと思ってる。)

と、誰にも理解されなそうなオーディオオタクのウンチクを垂れ流した所で次。
(オペアンプって電子科なら必ず習うだろ?楽器のエフェクターにだって入ってるし、銘柄によって音が変わるんだって。)

4.LPF基盤の出力カップリングコンデンサを交換します。
今度は裏側からの写真↓
右に見える銀色のコンデンサが今回交換した箇所。(これは交換済みの写真)

元は1uFの汎用品が入っていたので、これを10uFの音響用コンデンサに交換。今回は買い溜めしておいた東信工業のJovialを使用。
http://www.toshinkk.co.jp/goods/sound/index.html

モニタースピーカー、アンプ用途なら音がカッチリするニチコンのmuse、鑑賞用なら音がしっとり目の東信工業のJovial。ルビコンのBlackgateはちょっと低音がしつこいのであまり使わない。

と、誰にも理解されなそうなオーディオオタクのウンチクを垂れ流した所で次。
(コンデンサの交換はホントにビックリするくらい音が激変しますよ?)

5.パワーアンプの電源コンデンサを交換します
最終的にサブウーファーとして使用使用と考えている為、パワーアンプ段の電源も補強しておきます。
写真真ん中の大きな黒いコンデンサが今回の交換箇所。(これは交換済みの写真)

元は25V470uFだったので、手持ちで大きさ的に入りそうな25V1000uFに交換。これも以前ハードオフのジャンク箱に新品未使用品が投げられていた物。20個で300円だったので購入。

6.鳴らします
組み立ててエージングのためにしばらく鳴らします。まだエージング中なので何とも言ってみようがないですが、全体的に音がカッチリします。狙い通り。

あとはお好みでツイーターのHPFとなっている両極性コンデンサを交換しても良いかもしれません。無駄にツイーターブ分まで分解してしまい、ツイーターのコーンを凹ませてしまってちょっと歪みっぽくなってるのは秘密。

7.おまけ
これはパワーアンプICの写真。使われているのはサンヨーのLA4490。

古いICなのでwebでもデータシートは入手出来なかった物の、後継品のデータシートと回路を見て推測すると、モノラルでBTLのカーステ向けのアンプらしい。サンヨーや東芝のパワーアンプICは周辺回路をちゃんと作ると割と良い音がするので結構好き。