本家のFreeBSDでは12以降で2.5GbEthのRTL8125がサポートされたようですが、TrueNAS12ではまだサポートされていません。そのうちカーネルが更新されて標準でサポートされると思われますが、今の段階で動かしている人がいたので試してみました。
https://www.xigmanas.com/forums/viewtopic.php?t=220
手順としては以下の通りです。
※野良ビルドされたモジュールを組み込むため、自己責任でお願いします。
TrueNASはOSインストール領域に変更を加えても再起動時にロールバックされるためこのような手順を行います。
また、インストールに成功したのは以下のカードになります。TrueNAS、対抗機のWindows10ともこちらのカードです。
前提
すでに動作しているNICが他にある事が前提となります。
カーネルモジュールをダウンロード
こちらのサイトからドライバモジュールをダウンロードし、TrueNASから操作可能な場所にコピーします。
ストレージプールに解凍
前手順でダウンロードしたモジュールを、ストレージプール(ロールバックでも消されない場所)に解凍します。
起動スクリプトを作成
以下の内容のスクリプトをストレージプールに作成し、実行権限を付与。(webUIのCLIから操作すると良いでしょう。)
#!/bin/sh
cp <上記手順でコピーした場所> /boot/kernel
kldload if_re
起動時にスクリプトが実行されるように設定
タスク→Init/Shutdown Scripts→Addを選択し、上記の起動スクリプトファイルを設定する。
再起動してwebUIの管理画面にNICが追加されていればOK。MTUを4000程度に上げるとパフォーマンスが上がると思います。
余談
2.5Gbpsではメインのデスクトップと直結しています。サイズの大きなファイルは主にストライピングしたHDD(RAID0×2)に保存しているため、2.5GbpsでもHDD側の都合で上限速度が常に出る訳ではありませんでした。単純に230MB/s程度出るためHDDメインのシステムであれば安価な2.5Gbpsでも十分に高速化出来ました。
送信時の速度
受信時の速度