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TrueNAS12でRTL8125(2.5GbEth)を使う

本家のFreeBSDでは12以降で2.5GbEthのRTL8125がサポートされたようですが、TrueNAS12ではまだサポートされていません。そのうちカーネルが更新されて標準でサポートされると思われますが、今の段階で動かしている人がいたので試してみました。

https://www.xigmanas.com/forums/viewtopic.php?t=220

 手順としては以下の通りです。

  1. ↑に記載のURLからRTL8125ドライバ入りのカーネルモジュールをダウンロード
  2. TrueNASのストレージプールに解凍
  3. 起動時に上記カーネルモジュールを読み込むようにスクリプトを作成

野良ビルドされたモジュールを組み込むため、自己責任でお願いします。

TrueNASはOSインストール領域に変更を加えても再起動時にロールバックされるためこのような手順を行います。

また、インストールに成功したのは以下のカードになります。TrueNAS、対抗機のWindows10ともこちらのカードです。

前提

すでに動作しているNICが他にある事が前提となります。

カーネルモジュールをダウンロード

こちらのサイトからドライバモジュールをダウンロードし、TrueNASから操作可能な場所にコピーします。

forum.netgate.com

ストレージプールに解凍

前手順でダウンロードしたモジュールを、ストレージプール(ロールバックでも消されない場所)に解凍します。

起動スクリプトを作成

以下の内容のスクリプトをストレージプールに作成し、実行権限を付与。(webUIのCLIから操作すると良いでしょう。)

 #!/bin/sh

cp <上記手順でコピーした場所> /boot/kernel
kldload if_re

起動時にスクリプトが実行されるように設定

タスク→Init/Shutdown Scripts→Addを選択し、上記の起動スクリプトファイルを設定する。

f:id:naki2080:20210515185449p:plain

 

f:id:naki2080:20210515185407p:plain

再起動してwebUIの管理画面にNICが追加されていればOK。MTUを4000程度に上げるとパフォーマンスが上がると思います。

余談

2.5Gbpsではメインのデスクトップと直結しています。サイズの大きなファイルは主にストライピングしたHDD(RAID0×2)に保存しているため、2.5GbpsでもHDD側の都合で上限速度が常に出る訳ではありませんでした。単純に230MB/s程度出るためHDDメインのシステムであれば安価な2.5Gbpsでも十分に高速化出来ました。

 

送信時の速度

f:id:naki2080:20210615225020p:plain

 

受信時の速度

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