ジャンクのテープデッキを買いました
先日、ハードオフでジャンク品のパイオニアのカセットテープデッキ T-RS7を手に入れました。カセットテープが現役時代、僕はまともな機器を持っていなくて、ある程度ちゃんとした機器で本当の音を聞いてみたかったので思い切って(?)買ってみました。思い切ったと言っても税込¥1680でした。(どちらかと言うと値段や状態よりも置き場所に困るので買う時に躊躇します。)
故障原因はカセットのローディングトレイのベルトが伸びているだけの軽傷だったのですぐに直りました。使用したベルトはこちらで、この中から合いそうな長さのベルトを選んで張り替えました。
また、試聴したところ標準状態では録音レベルがかなり低いようで、テープのダイナミックレンジを使いきれていなかったように感じたので一緒に調整をしました。基板上に調整箇所が明記されていたので調整自体は簡単でしたが、本体にテープカウンタどころかレベルメーターが付いていないので、PCから基準信号を送りつつ、オシロで該当箇所の波形を見ながら振幅を調整しました。(録音レベル以外にもバイアス強度、再生レベルの調整も可能です。)
肝心の音質は昔録音したテープを聴き比べたところ、安物ラジカセで録音したものと、ちょっと良いデッキで録音したものの違いが分かるくらいには鳴るし、このデッキで録音した音もかなり良く、テープのメーカー、銘柄の違いによる音質の差を聞き分けられます。今の水準としても結構良い音です。
中身を見た感じではメカ部は樹脂パーツで構成され、コンポの一部であるためあまりお金がかかった機種ではないように見えますが、十分満足のいく音質です。(幸いにしてメカ部はベルトも無事でパーツの割れもありませんでした。)
また、ハイポジテープは安物であってもノイズと高域の出方はノーマルテープとは段違い、しかしノーマルテープの中域の厚さはアナログオーディオらしく聞き疲れしないとても心地よい音です。(僕はノーマルテープはTDKとマクセル、AXIAの音、ハイポジはソニーとAXIAが好きです。)
そして何より、1本60〜90分と限られた録音時間に好きな曲を詰め込む事が懐かしく楽しいです。今は曲数を気にせず持ち運べる事が当たり前ですが、厳選するので捨て曲がありません。
1本聴き終わるとちょうど60〜90分、家で仕事をしている時の区切りにもちょうど良いです。レコードよりもパラメータが多くて楽しいですね