車を買い替えました
もう5年前になりますが、車をマツダのRX-8 TypeRSからルノーのルーテシア4 RSに買い換えました。子供が二人になり、二人とも保育園に通うようになって、クーペでは不便になったためです。
もうこのチャイルドシートは使っていませんが、RX-8ではリアドアを全開にしないと後ろから子供を下す事が困難でした。しかもリアドアはドアの長さ分の幅がないと開けられません。
購入の経緯・車種
新しい車はルノーのルーテシア4 RSです。その中でもシャシースポールを選びました。日本では販売の大半がシャシーカップですが、家族を乗せて走るつもりで選んだため、こちらのグレードを選びました。
ルーテシアRSはルックス、走行パフォーマンスなどなど、発売直後から気になっていた車で、以前から何度かルノーディーラーに試乗に行っていました。ただ、新車の見積もりを取ると国内メーカーに比べてかなり高いので諦めていましたが、中古で良い個体があったため、この機会に購入に踏み切りました。
使い勝手
まずはドアの枚数が4枚に増えたため、後部座席への乗り降りが楽になりました(笑)
試乗した時のイメージと比べて思ったよりも中が狭かったですが、Bセグコンパクトカーとしては及第点と思います。後部座席はMAZDA2と同程度です。
RX-8は後部座席の真ん中がトランクスルーになるため、長物を乗せても乗員席に影響はありませんでしたが、これは6:4可倒式の後部座席のため長物を載せると乗れる人が減ります。
僕は冬に友人とよくスキーに行くため、同時にキャリアも購入しました。(このキャリアも機種が選べないため、結構高かったです...)
走り
楽しいです(笑)
若干オーバーステアで若干後ろが巻き込み気味のハンドリングですが、多分これが楽しさの最大の要因な気がします。このため楽しい速度域がRX-8に比べて下がっていて、公道でも十分楽しい車で非常に満足しています。RX-8ではそのホイールベースの長さゆえ、80km/h以下では全然面白くなかったですが、この車では60km/h程度でも十分面白い速度域です。
我々の世代では車は弱アンダーステアが正しいと教えられ、そのような車に慣れていました。しかしF1ドライバーのマックス・フェルスタッペンは、オーバーステアの車を好むそうです。時代は変わって、現代では速く走るための車でも弱オーバーステアの方が正しいのかもしれません。
また、センターコンソールにあるR.S.Driveスイッチでノーマル、スポーツ、レースと走行モードを切り替えられます。ノーマルが通常走行モード、レースが一番スパルタンなモードで、エンジンモード、ブレーキ・シャシー制御、変速制御が切り替わります。
レースモードではエンジンモードはもちろん変速モードも変わり、シフトショックを許容する代わりに変速スピードが早まります。また、アクセルオフでも駆動を切らなくなるため、よりMTの挙動に近づきます。更に発進時のクリープのエミュレーションも無くなります。特にスポーツモード以上ではMT車の経験があった方が上手く乗れると思います。
更にレースモードではシャシー制御も無くなり、ABSのみが残ります。ABSも制御モードが変わり、多少のロックを許容します。この辺の制御のセッティングの上手さはさすがだなと言う印象です。
レースモードではシャシー制御が無くなるためプリミティブなシャシーの乗り味となり、スポーツモード以下よりもよりシャープなハンドリングとなります。元々のシャシーの素性は大変良いと思います。私はこのモードが一番走りやすくて好きです。
特に床剛性の高さが感じられるため、シャシーに対してきちんと手間がかかっていることが感じられます。今時もうそんな車はない認識ですが、当然リアボディの剛性の低さも全くありません。*1
リアサスはトーションビームですが、今時のトーションビームであるため性能の低さは全く感じず、弱オーバーステアにも関わらずリアのスタビリティの高さは一級品です。*2
そしてエンジンは90%の領域で9割(数字はうろ覚えだけど確かこのくらい)のトルクが出るエンジンで、トルクバンドが広くて大変乗りやすいです。2500rpmも回しておけばいつでも全開加速が可能です。今時のターボエンジンらしく、ターボラグも全く感じません。今まで高回転まで回るがパワーバンドが狭いエンジンが良いと思ってそれを好んで車種を選んでいましたが、自分の腕ではこっちの方が向いている事が分かりました。
人を乗せた時や気温、天候でのパワーダウン感がほぼ無いのでそういう点でも乗りやすい車です。割と気に入っているのでしばらく乗ろうと思います。